種から無事発芽させてホッとしている時間はありませんよ。
苗の間をどのように育てるかで、
あとの結果が大きくが変わってきます。
人間と同じ。
三つ子の魂百までといいますが、
赤ちゃんから幼児の時期が、人生に及ぼす影響は計り知れません。
そう思って大切に育ててあげてください。
クローンに成功して、根が出た時も、
この幼苗期と同じ扱いをすれば間違いないでしょう。
全体の大まかな流れはこの記事を参考になさってください。
発芽プラグから植え替え
苗の時に元気に育てると、成長が早いのですが、
この時期に失敗すると取り戻すのが大変です。
ですので、慎重にケアしましょう。
大麻といえども、双葉はほかの植物とほとんど見分けがつきません。
でもその後、小っちゃいギザギザが生えてくると、
当たり前だけど、君はやっぱり大麻だったんだねと嬉しくなります。
その葉は1枚ですが、3段目くらいから3枚になり、
4段目くらいから大麻のあのシンボルともいえる、
手の形の葉っぱがやっと姿を見せてくれます。
そのくらいの時が
幼苗期と呼ばれるとても大切でデリケートな期間です。
極小のロックウールで発芽させた苗やクローンは、
10センチ角ほどのロックウールに植え替えましょう。
そして、品種のラベルも忘れずにさしておきましょう。
水やり(液肥)
一番気をつかうところは水やりです。
水をやることを怠ると、途端に枯れてしまいますので、
絶対に忘れないようにしてください。
もう一つ大切なことは、肥料は、ほとんどあげないことです。
少しでも肥料が濃くなりすぎると途端に弱ってしまいます。
肥料メーカーのスケジュール表に従って管理してください。
ECメーターがあれば、EC0.6~1までに抑えるとよいでしょう。
ECとPHについて
EC
電気伝導率を示します。
水に溶けた肥料のイオン量の目安となります。
一般的には肥料濃度を表すとても大切なデータです。
一般的には、大麻が幼い時は薄めに、
大きく育っているときは濃い目にあげましょう。
ですが、プランツの勢いを目で見て、元気そうだなと思ったら、
濃い目に、少し弱ってるなと思ったら薄い目に、
など、きめ細かくケアしてあげるとよりよいですね。
PH
水素イオン指数というらしいですが、ペーハーって読みます。
理科で習いましたね。
酸性とかアルカリ性とを示す数値です。
0に近いと酸性、14に近いとアルカリ性、7が中性です。
大麻の場合は6~5.5でベストは5.7と覚えておくとよいでしょう。
どうして5.7にする必要があるは、また別の機会に。
光
光は存分に当ててあげましょう。
この時に光量が足りないと徒長(ひょろ長く生長すること)してしまいます。
LEDライトなら成長期の色温度にセットしましょう。
HIDランプならばMH(メタルハライドランプ)を当てましょう。
苗は五月の強力な光が大好きです。
蛍光灯でも代用可能です。
蛍光灯を使う場合は大麻にできるだけ近づけましょう。
この時の講習サイクルは初夏ですので、24H~18H照射です。
光の量が十分だと、節から節の距離が狭くつまったものとなり、
低くてガッチリした理想的なWEEDに生長していくことでしょう。
温度と湿度
温度
温度は27度がいいでしょう。
暑すぎず寒すぎず、人間の快適と思う温度は、
どうやら大麻にとっても快適なようです。
エアコンできっちり温度管理できるならばそれに越したことはありませんが、
そうもいかない場合でも18~35度には収めたいですね。
大量に作る場合は、絶対にエアコンが必要です。
ダイキンの湿度と温度がコントロールできるエアコンを使いたいところです。
滅茶苦茶高価です。
湿度
これの管理ほど厄介なものはありませんね。
本当に一定しません。
ですが軽視することはできません。
大麻の葉っぱには気孔と呼ばれる、
二酸化炭素を取り入れるためのダクトのようなものがあり、
温度や湿度、光に反応して開閉しているのです。
温度と湿度が絶妙なところ(飽差)で気孔は最大に開きます。
そうすると光合成効率がマックスになり、結果として成長速度も加速、
最終的なバッズの収穫量が最大になります。
グロアは大麻を作るならこの状態にまで近づける努力をしたいものですね。
飽差については詳しく述べる機会もあると思いますが、
飽差についてはこちら↓↓↓↓↓↓↓
室内栽培では室温25~30度で湿度50~60%と覚えておかれるといいと思います。
本当はもう少し湿度が欲しい時もありますが、
結露になやまされます。
部屋がべたべたになって、
最悪電気トラブルが発生します。
ですので65%以下にされるのが無難でしょう。
ですが、湿度を一定に保つのは本当に難しいです。
拘る人はチャレンジしてみてください。
余談ですが、
元気な大麻の育てている部屋は本当に快適です。
光が燦燦とてりつけ、
27℃65%でフレッシュな空気ほのかな大麻の芳香、
目を閉じればそこは南の島の大麻畑。
一服つけてほっこりしようもんなら、
そこは地上の楽園です。
摘芯(ピンチ、芽摘み)
摘芯とは、新芽を摘み取ることによってその脇の芽の成長を促し、
樹形を整える作業です。
摘心のことをピンチ、芯止めということもあります。
野菜や果物やお花を栽培するときにも、
収穫量を増やすために一般的に行われている、
とても重要なテクニックです。
他の植物も同じなのでしょうが、大麻は中心の茎が最も生長します。
ですので、何もしないで放っておくと、
細長くクリスマスツリーのように生長してしまいます。
それはそれで格好いいのですが…
また、
SOG(シーオブグリーン:田んぼのように同じ高さの同じ苗を密集して等間隔に並べて開花させるやり方)
のように密集して栽培する際にはむしろ好都合ですが、
十分なスペースで育てる場合は摘芯をするかしないかで収量が大きく変わってきます。
開花しきったトップコーラが一番大きく品質も良いのはのはご存知でしょう。
摘芯しないとトップが一つだけになります。
1段目を摘芯するとトップが2本になります。
2段目を全て摘芯すると4本に、3段目を全て摘芯すると8本に…
と、理論的には無限に増えていきます。
こんな夢のようなやつができるかも。
もし、芽摘みされるなら、この時期の最後に行いましょう。
苗が問題なく元気に育っていたならば、
4段目くらいから芽摘みを行ってもよいでしょう。
まとめ
最大の収穫量の時、最高の品質のバッズができます。
最大の収穫量にするためには、
光と空気と水を最適化してあげる必要があります。
その最初の最も肝心なところが幼苗期です。
最初の苗の時は特にケアしてあげましょう。
一番かわいい時なのでケアしてあげずにはいられないでしょう?
かといって過保護は禁物ですよ。
大麻に手で触りたくるのはやめましょう(笑)
可愛いからって構いすぎると、
赤ちゃんも期限が悪くなりますものね。
後の工程は適当でも案外うまくいくものですよ。