大麻物語 シーズン2 6話「ミッション:大麻の種子輸入」

大麻物語

100点満点のバッズ。

クッシか。

そんなものがあるとは。

僕もインポートに負けないバッズを作ってみたい。

そう思って工場に戻ってすぐにキーボードを叩いてみた。

大麻種子の輸入と法律


少し前なら、街のヘッドショップなどで簡単に種子を購入することができた。

大麻の種子は合法にも関わらず、大麻栽培目的の客に種子を販売すると、お店は栽培幇助でパクられてしまう。

一回そういう判例が出てしまった。

法の都合いい解釈、運用によって、政府はある時を境に、一斉に種子を販売している業者を検挙したのだ。

国民の合意を得た議員立法を介さず、役人の独断で勝手に法律を、このように運用しようと決定したのだ。

それができるのも、一度検挙して裁判所が有罪とすると、以降はそれが前例となるからだ。(法律となるに近しい)

それ以来ヘッドショップは種子を売ることを諦めた。

日本の刑事裁判は裁判する所などではなく、言ってしまえば事務処理するだけの施設だ。

一度判例が出るとあとは裁判なんていらない。

どうせ流れ作業なんだから。

あれだけの秀才が集まってやってる事は流れ作業。

才能の浪費だ。


個別の事件背景などは裁判ゴッコにおけるスパイスのようなものだ。

大麻の種子を買ったことが発覚すれば、例え大麻種子の所持は合法でも、逮捕起訴有罪となる可能性があるという筋の通らない状態になっている。

とはいえ、そこにはズルをして法の制定を怠って、法を曲解している弱みがある。

普通に種子を海外からネット通販で輸入して、税関で見つかったとしてももお咎めなしなのだ。

立件するためには、栽培のために輸入したと、一個一個精査しないといけないからである。

確たる証拠を用意しなければならない。

とてもじゃないけどそんな人的資源は政府に存在しない。

だから、現実は没収することしかできない。

ただし、明らかに販売目的と分かるほど大量に輸入した場合はアウトなので気をつけていただきたい。


まあだいたいこれが、大麻種子にまつわる、現在の日本の現実の姿だということである。

大麻愛好家の伝家の宝刀クローン

また極端な話だが、一つでもタネを輸入できれば、それを親株としてクローンすることは簡単だ。

それこそ何百何千と株を増やすことができる。

クローンを育ててマザーにすることを考えれば、何年も種を存続させることができる。


ソメイヨシノを見ていただきたい。

あの桜。

ご存知の方も多いと思うが、あれは全て同じクローンからできている。

日本中の、いや世界中の人々の心を満たす名花は、たった一つの種子から生まれているのである。


大麻もそれと同じで、種子をひとつでも輸入できれば永久に無限に量産できる。

だから結局税関で種子をいくら押収しても無駄なのである。

上がやれと言ってるから職員もやっているだけで、無駄な仕事をさせられている現場の人間の徒労感は推して知るべしだと想像できる。

仕事というものは本来、働いている人が社会に貢献できると実感できてこそ値打ちのあるものなのに、金のため、安定のため、家族のために無駄な仕事をさせられている方は本当に気の毒だ。

とはいえ、僕達人間には、大自然からプレゼントされた、選択の自由という魔法がある。

法律なんてそれに比べれば、賢しげな人間の定めたちっぽけなものだ。

僕はその魔法を使って、嫌なことをやめて、大麻を作って金儲けしたのだった。

大麻の種子輸入

政府の大人の事情に気が付いて、堂々と種子を輸入しまくった。

自分で発芽させる以上に輸入した。

そしてすぐに発芽させるつもりのない種子は、コレクションとして大切に保管していた。

いつ事情が変化するかもしれない。

また時にはプッシャに頼まれて、販売目的で何百個も輸入したこともある。

そこまでしても、なんてことはなかった。

そんな時も無事通関したのだ。

とはいえ有能な川崎税関は、種子がいかに隠蔽されていても、何回か密輸した内の何%かは見つけてしまう。

しかしほとんどが、その網をかいくぐった。

そして相当な数の種子が僕の手に渡った。

全部見つけるなんて不可能なのだ。

そして運悪く見つかったとしても、それは麻薬扱いではない。

まだここは非犯罪ゾーンである。

パパイヤやマンゴーを規定外の方法で持ち込んだのと同じ扱いだ。

『大麻の種子らしきものがあなたの荷物に混入していました。これらについては発芽しないよう処理されていない物以外を持ち込めません』

というような内容の葉書が来るだけだ。

交通違反より軽微な扱いである。

大麻の種子が見つかって、葉書が来ても、その葉書に書いている電話番号に電話して、処分してくださいとお願いするだけでカタがついた。

なんの後腐れもない。

これは後日談になるが、僕の栽培が発覚したのは仲間の自供によるものだ。

税関は断じて関係ない。

大麻の種といえばUK!

僕が主に利用していた種屋は#######というところだ。

イギリスのサイトで、おそらく世界で一番品数、在庫が多かった種屋さんだ。

イギリスは大麻に厳しいのに、なぜかいい種屋さんが多い。

おそらく厳しさの次元が日本とはまるで違うのだろう。

サイトのデザインがとても良く出来ていて、見ていて飽きない。

僕はそこのサイトを穴があくまで見倒した。


シードバンク

大麻の種子は通常シードバンクと呼ばれる種子の生産者によって作られる。

そこからも直接購入することはできる。

だが、直売なのに割高なことが多い。、

そして、当然そこのブランドの種子しか購入することができない。

一回の支払いで多品種を購入しようと思ったら######のような種屋が一番だ。

サイトを見ていると本当に飽きない。

同じ大麻とは思えないほど、様々な形、色とりどりのバッズ。

そして英語で書かれた大麻のテイストと、効能を読むだけで大麻を吸っている気分になれる。


普通の人はまず、THC濃度を確認するに違いない。

これは酒でいうところのアルコール度数のようなものだ。

これが高ければ高いほどキマる、強い大麻だからだ。

だが僕はグロアなので栽培データを熟読する。

背の高さや、栽培難易度などのデータがぎっしり。

データを読むのが大好きな僕は英語が苦手でも全く苦にならない。

その中でも僕が一番重視したのは、1平米あたりの収穫量。

そして収穫までにかかる期間だ。

このデータが良いと、沢山の大麻がより早く取れる。

ただこのデータはシードバンクによって若干のブレがあって、中には誇大広告気味に収穫量を盛っていそうな所もありそうだ。

でも、このデータはある程度の目安になる。

そして、忘れてはならないのが口コミ。

近年のインターネッツはステルスマーケットだらけで、次第にその価値を失いつつあるが、依然としてメーカーのセールストーク以上に有力な情報源だ。

この際参考にさせてもらおう。

栽培者の貴重な生の声が聞けるかもしれない。


そうやってある程度購入する種子が決定したら、弟に該当品種のバッズの写真を見せる。

彼はバッズの形から、トリミングのしやすさを判断し、仕上げが楽そうだと思えばお許しが出て、そこで購入となる。

OG KUSHを探せ

しかし、今回は別だ、100点満点の大麻を作るべく、クッシを探した。

色々調べていくとクッシとはどうやらインディカの強力な品種らしいと言うことがわかった。

いろんな種類の品種があるが、中でも『OG KUSH』は凄いらしい。

しかもあのスヌープドッグの曲によく出てくる。

アメリカで大人気の品種だ。


『OG KUSH』を探した。

僕が種子を探すときはオリジナルを探す。

例えばスカンク#1ならSENSIシードなど。

最初に世に送り出したシードバンクのものを優先する。

ヒットした品種には、だんだんとジェネリックのような後発品が、様々なシードバンクから出てくるものだ。

後発の品種もそれぞれ素晴らしい。

でもまず、スタンダードを味わって見たい。

そう思ってOGのスタンダードを探したが、どうやらOGはクローンのみでしかオリジナルは入手できないと知って愕然とした。

ないならば仕方あるまい。

他のものにしよう!

他にも効力が強くて、味の良さそうな品種はいっぱいある。

例えばカンナビスカップで賞をとった品種だ。

カンナビスカップ

カンナビスカップとは年に一回、大麻の花の都アムステルダムで行われる夢のような品評会だ。

アムステルダムに世界中の大麻とストナーが集まる。

大勢で大麻をテイスティングして、自分の推す品種を投票するのである。票を集めた品種には賞が与えられる。

単なる品評会ではなく、品評する対象が大麻ということで、街はお祭り騒ぎになる。

そして品評するのも大麻だけではなく、優れた喫煙グッズであったり、ユニークな栽培グッズなどにも賞が与えられる。

僕はカンナビスカップで賞をとったベポライザー(大麻喫煙用気化器)などもいろいろ購入したものだ。

それぞれデザインが秀逸であったり、機構がユニークであったりしてとても面白い。

現在のグリーンラッシュの源流は、間違いなく当時のアムステルダム、カンナビスカップにあった。

そして今でこそ、スペイン、ジャマイカ、北米などでも開かれているカンナビスカップだが、当時はアムステルダムで年一回しか開かれていなかった。

だからカンナビスカップ優勝の品種というと、今よりもはるかにブランド力がある。

ならばその賞をとった品種を作ってみようではないか。

(でも、そんな新しい品種は、作るのが難しいのではないかな?)

その時は、品種によって育成難易度なるものがあるものだと勝手に思っていて、

そういう最新品種は育てるのが難しいのかもしれないと、少しビビっていた。

失敗すると数百万円が飛ぶ世界なのだ。

だが栽培経験ももう3周目に入り、もう初心者ではない。

自信もついたので、そろそろカップウィナー品種を購入してもいい頃だ。

それと、マザーからクローンを採る方法だと、テスト開花して、実のなり方をあらかじめチェックできる。

ダメなら止めればいい。


そう思い目をつけたのがスーパーレモンヘイズ!

こいつは2年連続カンナビスカップを受賞している。

八百長疑惑が生まれたほどの名品だ。


そして伝説のグリム兄弟の魂が生んだC99という品種。

どんなサイトを見てもこのC99の評判は上々だ。

これらを作ってみよう!

そう思って早速UKのとある種屋で購入手続した。

しかもパッケージ入りの種子を、堂々と輸入した。

変に隠してない方が通関するのではないかと考え、一度試してみたかったのだ。

ドキドキして到着を待った。

狙いが当たったのか、たまたまなのか、いつも通りあっさり通関。

今回も無事輸入に成功した。

そしてそれを発芽させて、クローンが取れる親株になるまで大切に育てるのだ

(さて、どんな花を咲かせてくれるのか、とても楽しみだ!)

つづく