大麻物語 シーズン1 第7話 「長瀬」

大麻物語

この大麻ならどこに出しても恥ずかしくないわ!

そう思って前回断れれた東海で手広くやってらっしゃる方にもう一度連絡を取ってみました。

「お久しぶりです」

「前回はクソネタでしたが、精進してやっといいものが出来たので見てください」

「そうですか。では写真を見せてください」

紫の大仏の頭の様なバッズの写真を送りました。

「紫ですか?とても面白いですね!これなら買えますよ」

話がとんとん拍子に進みました。

わざわざ大阪に来てくれるというので、それなら、来週に京橋(笑)の駅のホームで待ち合わせということになりました。

そしてもちろん、隼さんにも連絡を入れました。

写真を見せると、また是非買いたいとのことです。

ビッグバッズとスカンクを100gづつ、計200gをまた40万で買ってくれるようです。

今回のネタが@2000円なのは、安いのではないかなと思ったのですが、

初めてのお客様です。弟とも相談して、今回はだまってこの値段でお譲りしようと、

また京橋の同じ場所に向かいました。

前回と違って、今回は勝手知ったるなんとやらです。

今回は一人で向かいました。

取引も2回目ともなると随分落ち着いたものです。

例の吉牛横のコインパーキングで、スマートに物を渡して現金を受け取りました。

「またよろしくお願いします」と僕がいうと、

「京橋遠いんですよね」って愚痴られました。

前回のネタが悪かったから、ご機嫌斜めなのでしょうか?

「阿波座の方まで来ていただけたら助かるんですが」

「わかりました。次回はそちらまで行きましょう」

大体その様な会話を交わして別れました。

でもこの日を境に彼と会うことはありませんでした。

その時は思いもよりませんでしたが。

その数日後、今回のネタにとても自信を持っていた僕はそれを確認するために、隼氏に連絡してみました。

「どうですか?今回のは」

「いやー助かりますよ。毎回これならみんな大喜びです」

やはり満足していただけたみたいです。

いい雰囲気なので、思いきって切り出しました。

「品質がアップしたので、@2300で取っていただきたいのですが」

「…うちではあの値段でしか取れませんね」

とりつく島もありません。

潔く諦めて、電話を切りました。

すぐに途絶える消息

僕は大麻素人ですが、前回のネタが二千円では高くて、今回のネタが二千円では安いことは漠然とわかりました。

でも、この業界品質で値段が上下するということはあまりないようですね。

その辺が普通の農作物と違います。

最初に決めた金額が神聖で、後の金額変更は相当難しいことになります。

今後、幾多のドラッグディールに手を染めていくことになるのですが、この業界のルールは上層から末端まで、大体一貫していました。

その時はそれほど意識しませんでしたけどね。

値段変更には戦いが伴います!

まぁ最初のあのクソネタを買っていただいた恩があります。

ずっと二千円でもいいかなと思いました。

でも、他の方には相応の対価を支払っていただきたいものです。

飛ばしから連絡してみました。

「…」

電源が切れている様です。

うーんどうしたんだろう。

まだ1キロほどネタが余ってますからね。

しかも、第3陣の開花も進んでいます。

次はシステムをさらに洗練したものに変更してさらなる量産を目指しています。

いくら良質なバッズが大量に取れても、買い手がつかないと作る気力も湧いてきませんからね。

隼氏に次はいつ買ってくれるか連絡してみました

「こちらはソフトバンクです…」

これから幾度も数限りなく聞く事になる例のアナウンス。

連絡が取れません。

二人共どうしたんだろう?

たちまち行く手に暗雲が立ち込めます。

またまた困った時の2ちゃんねる

薬板で売人探しをしました。

かなりの人数に例の営業をかけてみました。

すると、今回は相当数の方からオファーを頂けました。

ネタに自信があるので、自然セールスメールにも気迫がこもっているのでしょうか?

しかも前回と違って今回は飛ばし携帯があります。

向こうも連絡しやすいのでしょう。

やはり音声通話が一番手っ取り早い。

その中の一人で、東大阪の長瀬に住んでる長瀬くんという方と会うことになりました。

長瀬くんはシャブをメインに扱っている、今から考えると小規模なプッシャさんです。

末端のプッシャのことをこちらでは”コシャ”(小者?小社?子社?子者?)と言いますが、

彼はそのカテゴリに属する方でした。

とにかくすぐにでもあって、大麻を売らなければなりません。

彼に連絡をつけて、すぐその日の昼に、長瀬で会うことになりました。

長瀬といえば近畿大学の学生街で、学生目当てのお店が立ち並ぶ小さな商店街です。

近鉄を乗り換えていかないとたどり着けず、なかなか不便な立地です。

でも僕は高校の時わざわざ電車でその町を訪れました。

当時は珍しかったモスバーガーがあったのと、20円で遊べる大きなゲーセンがあったからです。

モスバーガーはその当時ほとんどなくて、僕らにとってはとても高級な週に一度のご馳走でした。

モスバーガーをテイクアウトして、ゲーセンの中で食らいつきながら、

友達とサルのようにゲームをするのが、なんでそんなに楽しかったのか、

今では思い出せないほどに楽しかったのです。

長瀬の長瀬君

さて、今回は昼の取引となりました。弟の本業の都合がつかなかったので、今回も一人で行くことになりました。

「兄貴、気をつけて行ってこいよ」

とても心配していましたが、すでに僕はもう大麻取引に慣れてしまっていました。

何事にもすぐ慣れてしまうのですよ。

良きにつけ悪きにつけ。

でも用心に越したことはありません。

その時はまだ金融車には乗っていませんでしたから、

身元を掴まれないためにも車を晒すわけには行きません。

約束時間30分前には到着して、少し手前のコインパーキングに止めて、徒歩で向かいました。

ネタは例のごとく取引現場近辺に隠してあります。

それでも時間が余ったようなので、長瀬駅のロータリーにあるスーパーに入ってみました。

僕の好きなどん兵衛の肉うどんを見つけたので、

4個くらい買って外に出ようとすると、どうやら長瀬くんらしき車がロータリーに入ってきました。

少しくたびれたセレナだったかボクシーだったか、

とにかくよくある黒のちょっと悪そうなワンボックスから彼は出てきました。

やんちゃな柄の入ったグレーのパーカー上下、普通のやんちゃなお兄ちゃんです。

まぁまぁ整ったお顔立ちの優しい感じの方でした。

彼の登場シーンを、僕はどん兵衛をレジ袋に入れながら眺めていました。

まぁ大丈夫やろう。

そう思ってレジ袋を掴んでスーパーを後にしました。

車から降り立ってキョロキョロしている彼に、

「2ちゃんの方ですか?」

と僕の方から声をかけました。

僕は相変わらず、ネイビーのノーネームの作業服姿です。

どこにでもいるオッサンの、出で立ちです。

彼もまた緊張していたのでしょう。

少し表情を緩めて

「あ、そうです。栽培の人ですね?」

と答えてくれました。

安心できる良さそうな人だったので、ネタを隠しておく必要はなさそうです。

「少し待って下さい」と言いながら、

どん兵衛の入ったスーパーの袋に、隠してあった所から葉っぱのサンプル持ってきて放り込みました。

そしてそれを彼にそれを見せようとすると、彼は少し慌てて車の中に僕を招き入れました。

僕が彼の車に乗りこむと、彼はすぐさま車を発進させました。

彼はとても警戒心が強いようで、車の中にはコーラやブレーキパーツクリーナーの缶にしか見えない容器など、

ネタを隠すグッズがいっぱい。

それを僕に見せて嬉しそうに、職質されて車の中を検査されても絶対見つからないと、得意げに話すのです。

僕はそもそも、こんな車にそんな格好で乗ってるから職質されるんじゃないのかなぁって思いながら、

口では「凄いものがあるんですね」などと適当に話を合わせていたのでした。

長瀬君の基地

車に揺られてどこに行くのかと思うと、何の事は無い、駅の反対側に移動しただけでした。

そこには殺風景な巨大な団地がそびえ立っています。

どうやらその団地に彼のアジトがあるようです。

なんとそこに僕を招き入れてくれるようです。

なにやらとてもダークな気が流れている、

巨大なマンションの暗い階段をゆっくり登って行きながら彼は、

「ここには誰も入れたことがないんですよ」

そう笑顔で語ってくれました。

僕は歓迎されているのかな?

そう思うと嬉しくなりました。

隼氏の時にも思いましたが、大麻栽培をしているということは

ドラッグを生み出す側の人間ということで、供給元なわけです。

そういう意味でも、大切に扱われるのだなぁって、この時もそう感じました。

部屋の中は思っていたよりスッキリしていて、

多少のガラクタ以外は、ほとんどなにもないガランとした殺風景な部屋でした。

二人は古いソファに腰掛けて落ち着きました。

僕はおもむろにネタを袋から出して見せました。

彼はそれを見るなり、

「こんな凄いネタは見たことない」

と最大限賞賛してくれました。

「バッズってこんな風になってるんですね〜」

彼はシャブに詳しいけど、葉っぱの方はそれほどのようです。

葉っぱもやるらしいけど、ポン中にとって葉っぱとは、決してメインのドラッグにはなり得ません。

どう頑張っても、葉っぱはポンには勝てないようです。

初めてあったのに、部屋に上げてくれて、僕のバッズをとても褒めてくれます。

すっかり嬉しくなってしまいました。

長瀬君誕生

話は尽きません。

しゃぶの売買の話だとか、麻取の話、僕の知らない世界を彼は見てきました。

とても楽しい時間でした。

大麻のことについてもいろいろ話を聞いていると、巷で出回っている葉っぱは、

ほとんどクラッシュされたカスみたいなものばかりとのことです。

僕はこれと同グレードの物を1キロ持ってるので買ってくれませんか?

と話すと彼は懐事情が苦しいのか、今は100だけしか買えない。

売れたらまた買うので連絡する、とのことでした。

@2300円という価格も了解してくれました。

なんて呼ばせてもらえばいいですか?

と訊くと、

「長瀬に住んでるので、長瀬と呼んでください」

とのことでした。

取引が終わり、現金を握りしめた僕は、彼の部屋を早々に後にして、

ダッシュで駅向こうの駐車場まで一気に走り、さっと車に乗り込み長瀬からバイバイしました。

23万円の売上ですが

心なしか懐が寒く感じられました。

早くも金銭価格が麻痺しています。

まぁとにかく新しい顧客が現れて少しホッとしました。

なんとかやってはいけそうですが、これからもどんどん大麻ができてきます。

もっと、もっと、もっと売らなければ!

いくら金があっても足りない!

つづく…

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